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海鷹 (空母) : ミニ英和和英辞書
海鷹 (空母)[かいよう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たか]
 【名詞】 1. falcon (Falconidae family) 2. hawk 
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 
空母 : [くうぼ]
 【名詞】 1. aircraft carrier 
: [はは]
 【名詞】 1. (hum) mother 

海鷹 (空母) : ウィキペディア日本語版
海鷹 (空母)[かいよう]

海鷹(かいよう)は、かつて日本海軍に所属した航空母艦(空母)である。元は大阪商船所属の客船あるぜんちな丸で、太平洋戦争勃発に伴い日本海軍が購入し空母に改造した。海軍が定めた艦艇類別等級(別表)では大鷹型航空母艦に属する〔昭和18年11月23日付 内令第2477号〕。
== 概要 ==
日本海軍は航空母艦の不足を補うために高速貨客船建造に助成金を与え、その代償として有事には特設艦船に改造する計画であった。1939年(昭和14年)に竣工した大阪商船所属の「あるぜんちな丸」もそのなかの1隻であり、姉妹船の「ぶらじる丸」と共に優秀船舶建造助成施設に基づく政府の補助を受けて南米航路の貨客船として建造された。
イギリスアメリカ合衆国などの連合国との開戦後の1942年(昭和17年)5月1日特設運送船として使用されたが、直後にミッドウェー海戦正規空母4隻が沈没したため、本船の空母への改造が6月30日に決定した。この年の12月9日に買収され、同月より三菱重工業長崎造船所で改造工事が始まり、翌1943年(昭和18年)11月23日に改造完成し、船籍も日本海軍に移り航空母艦海鷹になった。遠藤昭によると候補艦名として蒼隼があったという〔片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』(光人社、1993年) ISBN 4-7698-0386-9、p78。〕。
客船時代の主機はディーゼルエンジンであったが、陽炎型駆逐艦用のボイラータービンに換装され、速力23ノットに増速した。ちなみに姉妹艦のぶらじる丸は改造のためトラック島から日本本土に向け出港した直後の1942年8月4日アメリカ海軍潜水艦グリーンリングの雷撃によって撃沈されている。
任務は、主に後方での航空機輸送や船団護衛任務であった。しかし、1945年(昭和20年)の中盤に入ると、艦載機や燃料が枯渇してきた上に制海権が連合国軍に握られたこともあり、瀬戸内海において特攻兵器の訓練標的艦として行動した〔別府湾内では人間魚雷回天の訓練基地・大神基地があった関係で、回天が唯一空母を標的艦として訓練を実施している。〕。
同年7月24日、海鷹は四国佐田岬沖でアメリカ軍が敷設した磁気機雷に触雷して航行不能となり、随伴していた駆逐艦夕風に曳航された後、大分県別府湾(日出町城下海岸)に擱座4日後の空襲により発電機が損傷し排水ポンプが作動せず浸水が増大、船体放棄されそのまま終戦を迎えた。戦後日鮮サルベージ〔大分県公文書館:文書番号1995060033「占領軍ヨリノ指令」を参照。(大分県知事宛に第92軍政司令部が「日本サルベージ」よる解体を許可した文書。)『写真|日本の軍艦 第4巻』p126、『日本海軍史第7巻』 による。『軍艦メカニズム図鑑-日本の航空母艦』『写真|日本の軍艦 第4巻』p121によると日本サルベージ、『海軍艦艇史3航空母艦・水上機母艦・潜水母艦』によると日産サルベージとなっている。また、大蔵省管財局の覚書である『艦艇解撤』誌では、許認可申請時は日本サルヴェージ、実施工は日鮮サルベージが実施(日本サルヴェージの下請けでは無い状態)と読み取れる。〕の手によって浮揚解体された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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